土地を売る場合には事前に造成工事をしておく

売り手からすると土地を売るときには『現況渡し』が一番簡単な売り方になります。
文字通り土地を見たまま、そのままの姿で買主に販売するので、土地に何か手を加えるといった作業は必要ありません。その為現況渡しの取引とすることは非常に多くなるわけですが、土地も立派な商品と考えると、その商品に付加価値をつけるという考え方もあります。
例えばその土地が道路から見た時に買い手の身長以上に高低差があった場合は買い手はどう考えるでしょうか。
一般的に『土地に登るのに階段が何段もいるなぁ』『造成工事に多額の予算が必要だなぁ』と思うのではないでしょうか。であるならば先に造成工事を行っておこう!という考えです。
コストはかかりますが見た目にも商品としての土地の価値が上がります。問題はその予算です。仮に2m高さのある土地を50㎝低くする場合。100㎡の土地では50㎥(立米)の土が不要になります。

仮に処分費が5000円/㎥だった場合、その処分費は25万円になります。
この工事を行った場合に周辺の状況にもよりますが、見た目がすごく良くなる等の見込があれば事前に工事しておいた方が、それ以上の価格で売却できる事が多いものです。